喜劇役者の古川ロッパは巡査に車の停止を命じられ、免許証を調べられた。終戦の翌年、大晦日(おおみそか)の夜である。
喜剧演员古川绿波被巡警拦下车,接受驾照检查。那是二战结束后第二年除夕夜发生的事情。
「仕事の帰りです」と言うと、「そうですか、ご苦労さま。いま、除夜の鐘が鳴っていますよ」、巡査はそう告げた。ロッパは日記に書いている。「日本はよくなる。いゝなあ、巡査が人間のことばを言ふやうになった」と(晶文社「古川ロッパ昭和日記」)
当绿波告之“我正在下班回家的路上”,巡警说道:“是这样啊,您辛苦了!现在已是除夕钟声敲响的时候呢”。绿波在日记里写道:“日本变好了。真不错啊,巡警会说人话了。”(引自《古川绿波昭和日記》、晶文社出版)
威嚇と弾圧を旨とする戦前の警察制度が改められたのは、それから1年余り後である。大晦日の巡査氏は法改正の心を先取りしていたのだろう。先取りする人がいたかと思えば、いまなお昔を引きずる「化石」のような警察もある。
修改以威胁和镇压为主旨的战前警察制度,是“绿波事件”过后1年多的事情。除夕夜那位巡警先生想必对警察制度改革的方针有了先见之明吧。原以为有什么先驱者,哪知道至今仍有要退回过去的“化石”一般的警察。
警察の自白調書を脅しと誘導によるでっち上げの「作文」と認定し、12人の被告全員に無罪を言い渡した先日の地裁判決について、検察側が控訴を断念する意向を固めたという。4年前の鹿児島県議選をめぐる選挙違反事件である。
那是关于4年前鹿児島県議会選举的违反选举法案件。前些时候,鹿児島地方法院认定警察的口供调查纪录是依靠胁迫和诱导而炮制的“作文”,并宣判全体被告共12人无罪。据说,关于这个判决,检察院方面已下定决心,不再上诉。
家族の名前を書いた紙を踏ませて神経を参らせる“踏み字”といい、「高校生の娘も逮捕するぞ」の脅迫といい、常軌を逸している。「日本はよくなる」というロッパ日記の記述には、「一部地域を除く」と但(ただ)し書きが要るだろう。令其践踏写着家人姓名的纸张,使其精神不堪忍受的“踏字”法也好,“你家上高中的女儿也会被抓走的哟”的“威胁”法也罢,警察的这些行为均是违规的。“日本变好了”这一绿波的表述,需要附上“部分地区除外”的注释吧。
捜査の洗いざらいと、責任の所在と、心からの謝罪と、鹿児島県警は遅ればせながらも「人間のことば」で語らねばならない。
关于彻底捜査、責任所在以及真诚谢罪,鹿児島県警察总署必须用“人话”做个交代,虽然为时晚了点。