俳優の小沢昭一さんが東京 ・ 四谷の街を歩いていると、お稲荷さんの前あたりから妙な話し声が聞こえてくる。何かと思えば、先代の林家正蔵さんが誰もいない所で落語を演じていた
演员小泽昭一行走于东京四谷的街头,在稲荷神社前面一带,听到了很奇怪的说话声。心想那是什么,原来是上代、林家正藏正在无人处表演“落語”(单口相声)。
たずねると、「神様に聞いてもらっている」、正蔵師匠はそう答えたという。作家関容子さんの近刊、対談集「再会の手帖(てちょう)」(幻戯書房)のなかで小沢さんが語っている 问其缘故,据说正藏师傅如是回答:“我正请神灵听表演呢”。在作家关容子最近出版的对话集《重逢杂记》(幻戏书房出版)里面,小泽谈了此事。
その回想に添えられた小沢さんの言葉がいい。「言わば今日(こんにち)さまに捧(ささ)げるってことで … 」。その日一日を守ってくれる神様、おてんとうさま ―― 「今日さま」という昔懐かしい言葉に久しぶりで出会った 关于这段回忆,小泽附加的一句说明,很精彩:“可以说,就是献给‘太阳神’的……”。保佑我们过好这每一天的神灵、老天爷——“太阳神”这一怀旧的词语,时隔很久重又传入我的耳朵。
夏目漱石の「坊っちゃん」にも下宿のおかみさんが「それぢゃ今日様へ済むまいがなもし、あなた」と語る場面があった。以前は誰もが耳にもし、口にもした言葉だろう 夏目漱石的《哥儿》中,也有一个场面,公寓的女主人说道:“那么,你、对得起太阳神吗!” 以前,想必每个人都对这个词语耳熟能详吧。
林道整備に密室の談合あり。球団に裏金あり。電力会社に事故隠しあり。冷凍食品の大手企業に売上高の水増しあり。そういえば神様に一席聞かせた先代ならぬ売れっ子の当代にも、所得を隠した、隠さない、の騒動があったような
森林公路的养护工程发生秘密商议;球队出现幕后金钱交易;电力公司隐瞒事故;大型食品冷冻企业虚报销售额。如此说来,当代名演员——而非请神灵听一次表演的上代演员——似乎也发生了欲隐瞒收入却无法隐瞒的纷乱吧。
世の中が一斉に夜行性の魔法をかけられたかのように、おてんとうさまや今日さまを忘れた出来事がつづく。関さんの著書には「また逢(あ)いたい男たち」と副題がついていた。また逢いたい、逢わねばならない言葉たちもある。
社会上不断发生无视老天爷和太阳神存在的案件,犹如同时中了夜游魔法一般。关容子的著作加了一个副标题:“期待与之重逢的男人们”。有些词语也一样,我们期待与之重逢、并且必会重逢。
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